今、ニュースで大賑わいの「産休クッキー」。
自分は、スマートニュースを見て知った。
そんなのあるん!?という感じだった。今まで全く知らなかった。
中には、「なんで炎上してるの?」と思っている人もいるんじゃないだろうか。
ちなみに自分はいろいろ考えた結果、批判しようがしまいが個々の勝手だろう、という考えに辿りついた。
が、どちらかというと反対派で、これは販売者である企業に責任があると考えている。
まずは、産休クッキー「賛成派」と「反対派」の意見についてまとめたいと思う。
賛成派の意見
- 産休に入るので挨拶として渡しているだけだし、良い行いだと思う。
- もらった人が気にしすぎだと思う。
- 不妊治療中の人とか結婚しない人は妬んでるだけでは?
- 休みに入る時は、礼儀として菓子折りを渡す風習があるし仕方ない。
反対派の意見
- 不妊治療中の人はもらったら絶対に傷つくし、配慮が足りないと思う。
- マタニティハイになっていて、周りが見えていないんだと思う。
- 赤ちゃんのイラストとかいらないし、普通のクッキーで良い。
- 産休に入る時にわざわざお菓子を配る必要がない。ただでさえ職場は忙しくなるのに迷惑。
これらの意見は、最近のニュースからではなく、以下のガールズチャンネルを参考にまとめた。
https://girlschannel.net/topics/4906206/
では、自分の意見を書きたいと思う。
自分は今の時代のことを考えるのであれば、産休クッキーは配らないのが賢明であり、
新しくお菓子作りをする企業は産休にちなんだ製品を作らないほうが賢明であると考えている。
そう。そもそも、産休クッキーなどなければ、職場に配られることもなく、SNSに投稿されることもなく、
炎上することも批判し合うこともなかったのだ。
企業に求められているもの
では、なぜ自分は企業に責任があると考えたのか。
それは企業の定義に基づいて考えたからだ。
企業とは「人・モノ・金・情報」という経営資源を使って事業を行い、社会が必要とする商品やサービスを提供する利益追求の組織です。
https://www.sgu.ac.jpより引用
産休クッキーは今の「社会が必要とする」商品なのだろうか。
ひと昔前までは、女性が社会進出する機会も少なく、女性は男性と必ず結婚する風潮が世の中にはあった。
それがいわゆる世間一般的な「幸せ」とされてきた。
しかし、今の時代はどうだろうか。
「男女雇用機会均等法」「男女共同参画社会」
これらが社会に浸透してからは、今や結婚だけが幸せではなく、男女共に働いている時代である。
同性婚なども日本で考えられ始めてきたこの世の中で、「個」を大事にする風潮がある。
そんな中、産休クッキーは万人受けするだろうか。社会が必要としているものではなく、
それは産休に入る人だけが必要なものだ。
「不妊治療中の人は嫉妬しているだけ」と言う人もいる。
が、自分はそうは思わない。
なぜなら、不妊治療は努力でなんとかなるものではないからだ。
不妊治療中の立場の人になったら、果たして同じことが言えるだろうか。
あまりにも一方的なのではないか。
賛成派の人間は、反対派の人間の立場のことを考えていない。
反対派の人間の中には、「気持ちはわかるけど・・・」という意見が多い。
「配慮」という言葉を使うくらいだ。産休をとることに疑問を抱いているのではない。
産休アピールすることに違和感をおぼえているのだ。
結論
ここまでいろいろ述べてきたが、結論、この論争に終止符を打つためには、
あまりにも世の中がまだまだ「一方的」であることに気づく必要があるということだ。
人それぞれ「幸せ」の形は絶対に違うものだ。
産休クッキーを配る行為は、自分の「幸せ」を押し付ける行為だと自分は考えている。
また、産休クッキーのみならず、今後、あらゆる企業は、「社会が本当に求めているものは何か」を念頭に置いて、
商品開発を進めていけば、批判はないだろう。
ただ、批判覚悟で企業が少数派の意見を取り入れているとしたら、それは素晴らしいことだ。